- 団粒とは、粘土とシルト、それを接着させる有機物の分解過程で生じるある種の高分子の集合体のことです。
- 団粒化を進める最も手軽で確実な方法は、良質な堆肥を土の中に投入することです。
- また、トウモロコシなどの深根性の作物を導入することも有効な手法です。
表 環境が団粒に与える影響
水分、乾燥と団粒の関係 | ・土が雨粒による打撃を受けたり、水にさらされると、団粒は破壊される ・土の乾燥は、団粒の形成と破壊の両方の影響がある ・乾燥と湿潤の繰り返しによって、団粒の強度は増す |
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凍結・融解と団粒の関係 | ・凍結と融解によって団粒は破壊される |
季節変化と団粒の関係 | ・耐水性団粒の量は、春から増加し始め、夏に最大に達し、秋に減少して、冬に最小となる ・これはおもに、地温により微生物の活動が活性化することや、土の中の有機物の変化によると考えられている |
耕転と団粒の関係 | ・土壌水分が適切なときに耕すと団粒が形成される ・多湿時に耕すと土が練られ硬くなって団粒を破壊し、排水不良、生育不良の原因となる ・乾燥時に耕すと細かくなりすぎて団粒構造を壊し、土が固まる |
施肥と団粒の関係 | ・有機物、土壌改良剤の施用のよって団粒は促進される。 |