土壌の基礎知識のページ

 ここでは、農業改良普及員、専門技術員として36年間現場の農業技術支援に携わる中で、自分なりに整理した技術内容を掲載いたします。
 ただし、農業は大変複雑な産業で、単一の技術で解決できることは稀で、多くの場合それぞれの技術を有機的に組み合わせて課題の解決を図っていく必要があり、ここに掲載した技術はあくまで参考程度に利用していただきたいと考えます。



・土壌が生まれた歴史を見ても、現在、栽培されている作物を見ても、微生物の力の偉大さを感じずにはいられません。
・微生物を活用して土壌の団粒化を促進し、根張りの良い健全な作物を育成することが作物栽培の王道だと思います。
・ここでは、栽培現場で知っておくべき土壌の基礎知識についてまとめてみました。

作物の養分吸収量

・施肥設計を行ったり土壌を管理する上で、作物の養分吸収量を把握することは重要なことです。
・表に主要な野菜の窒素の標準施肥量と養分吸収量の差を整理しました。この差の数値が大きいほど後作作物の施肥に注意が必要となります。
・ただし、養分吸収量は同一作物でも栽培方法や施肥管理法などによって大きく変動するので、あくまで目安として考えます。
・なお、一般にリン酸では、吸収量の2~3倍以上の施肥となっている場合が多く、土壌へのリン酸蓄積傾向が多く見受けられ、カリウムの作物吸収量は化学肥料の施肥量を超える作物が多くなっています。

 表 10a当たり窒素の標準施肥量と養分吸収量の差
 作物名 養分吸収量  標準施肥量 施肥量-吸収量 
セルリー 34 50 16
レタス 6 15 9
ゴボウ 9 18 9
ピーマン 18 26 9
カブ 6 12 6
ヤマノイモ 14 19 5
キュウリ 21 25 4
ネギ 17 20 3
ホウレンソウ 7 10 3
スイカ 8 10 2
イチゴ 15 16 1
タマネギ 15 15 0
メロン 12 12 0
スイートコーン 15 14 -1
ニンジン 13 12 -1
カボチャ 9 8 -1
ハクサイ 23 20 -3
トマト 24 20 -4
ダイコン 12 5 -7
キャベツ 27 20 -7
ナス 29 21 -8
エダマメ 17 3 -14